人気ブログランキング | 話題のタグを見る

one day, one photo

photo of the airplanes, J League football players, motorsport's races and more

ブログトップ

美術館と写真展と

美術館と写真展と_e0401296_21422808.jpg
美術館通いが趣味の連れ合いに「招待券あるし、写真展だから一緒に行こう」と誘われ、
やってきたのは、西宮市大谷美術館「石内都展 見える見えない、写真のゆくえ」。
新作もありながら、石内都氏の過去の写真展を総括するような内容だった、と思う。
氏の撮るものに共通するものは何となく感じられた気はするが…
正直よく分からん、という毎度のパターンである(ToT)

連れ合いに「美術館好きじゃないもんね」なんて言われることもあるけど、そんなことはない。
モノによるけれど、見るのは決して嫌いではない。
ただ、芸術の類いは、見ても判らないだけでなく、感じられないから辛いんだよね……
良い悪いどころか、好き嫌いも感じられない。
自分なりの基準がないからだと思って頑張った?こともあるけど、基準すら作れない。
何が良いんだろ?何が評価されてるんだろ?評価されない作家作品との違いは??
そういうことばかりに頭がいってしまって、展示されている作品にも作家にも申し訳なく思うんだよね。

写真展でも自分が撮っているような即物的な写真なら楽しめる。
スポーツ、ヒコーキ、モータースポーツ…凄いなぁ、素晴らしいなぁ、と感じられる。
人物写真でもアートに振り切ってなければ、まだ楽しめる。
風景写真も、綺麗だな〜程度の通り一遍、上っ面しか見られないが、楽しめる。
で、スナップなんかになると、だいぶ怪しくなってくる。

すごーく評価されている有名写真家さんの作品でも何が凄いのか判らないことが殆ど。
どこがそんなに良いのか、心底判らない。
解説されれば、なるほどと思えないこともないが、一種の刷り込みである。
なんで、この人の写真が評価されていて、違う人の写真がそこまでじゃないのか。
その違いが判らない。
撮りたい、撮る目的は判っても、それが何故評価され、別のものが評価されないのか。
判らないし、納得できないことも少なくない。

もっとも、その違いが判らないから、自分の技量が一向に上達しないのも道理。
露出とかホワイトバランスとか数学的なことは判る。
今日の写真のように、どこかで見た真似っぽいことはできる(こともある)。
撮りたくて撮ってる、というよりは、ブログに載せるために撮ってるだけだから。

判らないだけでなく、感じ取れないことは辛く、この上なく辛い。
作品を見て何も感じ取れないのは、作品にも作家にも申し訳ないと思うから尚辛い。

自分が撮る時にもそれを考えると、撮るのが辛くなってくる。
だから、写真的な良し悪しも何もかも忘れて撮る。
その開き直りすらできなくなったら、写真を撮るのは止めるだけ。

(X-S10 + 7Artisans 12mm F2.8)


by dblh | 2021-06-30 07:00 | その他
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
Double H's Blog
[[ Tedious Days More×3 ]]


by Double H